―所得税の確定申告始まるー
今年の確定申告(25年分)で例年と違うのは、所得税とあわせ復興特別所得税の申告も一緒に行うことです。復興特別税は、2011年の東日本大震災の復興に必要な財源を確保するため所得税、住民税、法人税に上乗せして納税することになります。
復興特別所得税は13年から25年間基準所得税額に2.1%上乗せし7.5兆円。住民税は14年6月から10年間均等割りに1000円加算し8000億円。同法人税は12年4月以降から始まる事業年度から3年間、減税を実施したうえ税額の10%上乗せし2.4兆円になります(ここにマヤカシあり。法人税の実効税率を5%引き下げるため、法人税率を30%から25.5%に引き下げ減税しました。が、25.5%に10%上乗せしても28.05%になり、減税前の30%より低くなります)。12年度・13年度と実施しましたが、3年目の14年度分(8000億円)は前倒しで廃止します。一方、庶民には4月から消費税増税です。
復興財源を「みんなで分かち合って」確保すると言いながら、企業には決定を覆してまで8000億円減税するのでしょうか? さらに25.5%の法人税率の一層引き下げに大企業と安倍首相は強い意欲を示しています。
確定申告書の㊶復興特別所得税額を記入する際こんなことも考えてみてはどうでしょうか?
なお25年分の所得税と復興特別所得税の確定申告は、2月17日(月)から3月17日(月)までです。