1945年8月6、9日の原爆投下から、今年で69年目の夏を迎えました。
大商連婦人部協議会(大婦協)は毎夏、原水爆禁止世界大会の関連行事―核兵器なくそう女性のつどい―に代表を派遣しています。「女性のつどい」は、核兵器のない平和な世界を実現したいと願う女性が世界から集まる集会で、今年は、8月5日午後6時から広島県立総合体育館に海外代表23人を含む女性1000人が集まり、この間の取り組みや思いを交流しました。
大婦協からはバスで23人の業者婦人が一泊二日の行程で参加。「これまで店番ばかりしてきたけど、集団的自衛権の行使容認が許せず何か行動したいと参加した」 「消費税増税で商売が大変。苦しい思いをして払った税金を軍事費に使われていると思うと腹が立つ」 「橋下市長のように女性をモノ扱いする風潮が戦争する国づくりと一体に強まっていることを黙って見ていられない」などそれぞれの思いを持っての参加です。日ごろ、商売、家事、介護など多くを担う業者婦人が2日間家を空けるのは大変なことですが、2日分の家族の食事を準備したり、仕事の段取りをつけ、家族の協力も得て参加しました。商売の合間に折った千羽鶴を持参したり、カンパを募り旅費を捻出した参加者もいました。
「女性のつどい」は、7歳の時広島で被爆したという女性の話から始まり、ニューヨークの市民運動家やロシアの核被害団体の代表、福島県の民商・婦人部の代表、沖縄の基地建設に反対する女性などが次々と発言。大婦協からは岸和田市から参加した青果店のYさんが「戦争をしたい人はいないと言いますが、それは嘘です。戦争したい人がいるから戦争は始まるのであり、戦争で金儲けをする人と、それに関わる政治家や権力者がいて、戦争をしたくない人が巻き込まれているのです。平和はただ祈っているだけでは、実現できません。一人ひとりが行動し、政治を動かしてこそ実現できます。みなさん共に頑張りましょう。」と発言しました。
8月5、6日はあいにくの雨でしたが、平和記念公園や原爆資料館はもちろん、ホロコースト記念館(広島県・福山市)や大久野島(広島県・竹原市)―日中戦争で日本軍が使用するための毒ガスを秘密で製造していた島―にも行って、平和の尊さと命の重みを噛みしめて帰ってきました。
・・・・・・参加者の感想・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●海外代表の発言や「青い空は」の全員合唱など平和に対する思いで一つになった集会で本当に感動しました
●私たち業者は平和な社会あっての生業です。「憲法守れ 営業と暮らしを守れ」の声を世論に訴えていきたいです
●化学兵器も核兵器もいりません 欲しいのは税金のかからない平和です
●「女性の運動が社会のあり方の反映です。ゴー!ガール!愛の力でともに平和ビジョンを広げよう!それが出来るのが女の力です」との米代表の発言は、涙がこぼれました。住む国、人種、年齢それぞれ違っても子を思い、家族を思い、平和を願う思い同じです。平和が危うい今日、世界の女性と手をつなぎ自分のできることから頑張ろうと思います