大阪市会が本日開会されました。吉村新市長になってのはじめての予算を検討する議会となります。「目玉」となるのは、すでに2回否決されている地下鉄・市バスの民営化です。これまで維新以外の反対多数で否決されてきた経過の中で、「維新が勝手に描く民営化方針は納得できない」との反論がありました。そこで、維新の会は、すぐまた民営化の議案を出すのではなく、どのような形で民営化するのかを議会でまず確認しましょう、という議案を出すことになったのです。つまり「もし民営化するならば、こうなるでしょう」という青写真だけを先に議決するというものです。
しかし、その「青写真」では、市バスについては、「大阪シティバス」という会社に譲渡し、地下鉄の新会社の子会社とするとしています。子会社とはいえ、地下鉄と市バスを切り離すことになり、赤字路線は廃止へという道がつけられ、加速されることになります。公営バスは黒字にならないのは、世界のどの国でも共通しています。地下鉄と市バスを一体で運営することこそが、市民の足を守る行政の責任ではないでしょうか。